デジタルサイネージ動画制作の仕様確認ガイド

デジタルサイネージの動画は、通常のWeb動画と異なり、設置場所・画面の向き・再生機器・視聴距離に合わせて制作する必要があります。このページでは、制作を依頼する前に確認しておきたい項目を整理します。

制作前に確認したい7つの項目

  1. 画面の向き:縦型か横型か。複数画面がある場合はそれぞれの仕様。
  2. 解像度と画面比率:ディスプレイや配信システムが指定するピクセル数と比率。
  3. 動画形式:MP4など、再生機器が対応するファイル形式・映像コーデック。
  4. 再生時間:通行中に見る広告か、待合室で見る案内かによって適切な情報量を検討。
  5. 音声の扱い:無音環境でも伝わる文字・図解・字幕の必要性。
  6. 更新方法:USBでの差し替え、配信システムでの更新など運用方法。
  7. 素材と権利:ロゴ・写真・BGM・人物画像の使用許諾。

縦型と横型はどう使い分ける?

縦型は人物・メニュー・案内情報などを縦方向に整理したい場合、横型は複数の商品や風景、広い情報を一度に見せたい場合などに使われます。ただし、最適な構成は実際の画面寸法と設置環境で決まります。既存の横型動画を縦型に変更する際は、単純な切り抜きだけでは文字や被写体が欠けることがあるため、再レイアウトを検討します。

画面比率・動画サイズの代表例

デジタルサイネージ用の動画サイズは、設置するディスプレイの向きと解像度に合わせて決めます。下表は相談時によく使われる一般的な例です。

↔ 表は左右にスクロールして確認できます

表示形式代表的な制作サイズの例
横型(16:9)1920 × 1080px。横長の店頭・施設モニターなどで利用される例
縦型(9:16)1080 × 1920px。縦置きの案内・メニューボードなどで利用される例
特殊比率・複数画面横長LEDや連結画面などでは、機器・コントローラーが指定するピクセル数を優先

※16:9や9:16のサイズは一例です。「Full HD対応」と表示されていても再生プレーヤーや配信システムの対応条件が異なることがあります。実際の納品仕様は機器メーカー・運用事業者の指定を最優先してください。

MP4で再生できない場合に確認すること

MP4はファイルの入れ物(コンテナ)で、MP4という拡張子だけで再生可否は決まりません。映像コーデック(H.264など)、解像度、フレームレート、音声形式、容量・ビットレート、プレーヤーの仕様を組み合わせて確認します。

制作を依頼する際は、再生機器の型番・メーカーの推奨フォーマット・画面の向き・納品方法(USBや配信システムなど)が分かると、仕様確認が進めやすくなります。

実機で再生する前の最終チェック

編集ソフトで正常に再生できても、店舗や施設の再生プレーヤーで同じように動くとは限りません。納品前に、できる限り実機または同等の機器で次の項目を確認します。

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確認項目表示・再生テストで確認すること
ファイルの認識USBや配信システムでファイルを認識できるか。指定の拡張子・ファイル名・保存形式に沿っているか
映像の再生途中で止まらないか、コマ落ち・ちらつき・黒画面にならないか。必要に応じてコーデックやビットレートを確認
表示範囲重要な文字・価格・ロゴが画面端で欠けないか。縦型・横型、複数画面への出し分けが正しいか
音声・字幕無音環境でも重要情報を理解できるか。音声を使用する場合は再生機器と周囲の環境に適しているか
ループ・切り替え繰り返し再生時に不要な黒画面や長い空白が出ないか。次のコンテンツへの移行に問題がないか
情報の正確性商品名・価格・営業時間・案内文・日付・言語表記などが最新の承認済み内容になっているか

再生確認の責任範囲も発注時に決めておくと安心です。制作側で書き出しを確認する範囲と、設置先で実機テストを行う範囲を明確にしてください。

見やすい動画にするためのポイント

  • 最も伝えたいメッセージを先に決める
  • 遠くから見る画面では文字量を抑え、十分な大きさを確保する
  • 短時間しか見られない場所では、冒頭から内容が伝わる構成にする
  • 無音再生でも重要情報が理解できるようにする
  • 納品前に実機または同等条件で表示を確認する

よくある質問

動画はMP4で納品すれば必ず再生できますか?

いいえ。MP4はコンテナ形式のため、映像コーデックや解像度、フレームレートなどの条件によって再生できない場合があります。使用機器の推奨仕様を事前に確認してください。

既存のチラシや写真から制作できますか?

既存素材を活用した構成は可能です。画像の解像度、文字量、使用許諾を確認し、画面に合わせて再構成します。

画面の仕様が未定でも相談できますか?

はい。用途や設置場所が決まっていれば、制作に必要な仕様を整理するところからご相談いただけます。

制作内容の全体像はデジタルサイネージのコンテンツ・動画制作、費用の考え方は料金・見積もりガイドをご覧ください。用途別の確認ポイントは飲食店向けの制作ガイドと透過型サイネージ向けの制作ガイドにまとめています。

本ガイドは、デジタルサイネージ向け動画・コンテンツ制作サービス「シグナビスタ」(運営:株式会社シンシア)が公開しています。実際の納品形式は機器仕様により異なるため、メーカー・配信事業者の指定を優先してください。